受講者が「壁にぶち当たった」と思ってしまうパターンとして、階段の各段の順番がデコボコになっていてなだらかではないパターンもあり得ます。

この場合には、壁のように見えている「高過ぎる一段」を分割するのではなく、単純に順番を入れ替えるだけで済むでしょう。

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受講者が「壁にぶち当たった」と思ってしまうパターンとして、階段の各段の順番がデコボコになっていてなだらかではないパターンもあり得ます。

この場合には、壁のように見えている「高過ぎる一段」を分割するのではなく、単純に順番を入れ替えるだけで済むでしょう。

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(前回の投稿からの続き) 「認知主義」では、知識は学習者の頭の外側にあって、教育者が伝えて注入するものという考え方です。知識は客観的に存在して測定可能なものと考えます。 「構成主義」では、新しい知識は学習者の頭の中にある既存の認識の枠組みを基に経験や観察によって主体的に構成(構築)するものと考えます。したがって「教わる」のではなく、自ら「発見したり気づいたり」することになります。 教育者の役割は、「教える」のではなく、「学習環境を整えて支援する」ことになります。 知識と理解だけではなく、批判的思考力、分析力、問題解決能力といった高度な能力を養成するのには適していると言われています。 これはとても魅力的な考え方ですが、これ「だけ」だと学習者がどれだけ学ぶのか、その効果はもっぱら学習者のモチベーションや元々の知識と能力のレベルに依存します。 また、学習効果が上がるには時間がかかり、明確な学習目標が設定しづらく評価もしづらいなどの意見があり、短期間で所定の知識と理解と技能を習得する必要のある訓練や研修には取り入れづらいことも指摘されています。 単なる基礎的な知識の理解のためには不効率という批判です。 むしろ、数年間の教育時間を前提にできる大学などの高等教育での利用の方が適しているように思えます。 とはいえ、通常の講義の後に演習問題(「四択」などではない実技的な演習問題です)などを十分に実施すれば自ら経験し観察し発見し気づくことを促す効果があるので、つまり構成主義的な効果があるので、たとえ短期間の訓練や研修でも同様な効果をあげることはある程度まで可能と言えるのではないでしょうか。 言い換えると、通常の講義では認知主義、その後の演習では構成主義に基づいて教育者が役割を変えるハイブリッド方式(僕の造語) です。というか、普通に誰でもやってることなんですが・・・。^^; この「構成主義」をさらに発展させた最新の理論が「社会的構成主義」です。 (次回の投稿に続く) ©2016 all rights reserved
以下は、Facebookへの2016年の私の投稿からの引用です。 斉藤孝さんの名著です。講師にとって学ぶこと、気づくことの多い本なのでお勧めします。私にとっては特に、アクティブラーニングの本質とその応用の仕方が参考になりました。 齋藤孝 『新しい学力』
自分の講師スキルを高める方法について現時点で考えていることを書きます。これは、私自身が現場で試行錯誤してきた中で、いちばん腑に落ちたやり方を整理した、あくまで個人的な経験談です。 私も新米講師のころは、それをテーマにした本を読んでみたり、学問の世界を覗いてさまざまな教育メソッドを勉強したり、他の講師のマネをしたりがありました。上記のような方法に意味がなかったとは言いませんが(一定の効果はあると思います)、経験を重ねた今ではもっぱら別の方法を選択しています。最も効率的で効果的で、やっていて楽しくてスリルがあって学んで得たことは一生忘れないような方法があるのです。 一言で言えば、「講師スキルは受講者から学ぶ」ということです。具体的にどうするのかを書きます。 現場で講師の仕事をしていて問題に直面した時には、以下の手順を実行するのです。 1.受講者をよく観察する 講義を十分に理解しているのか、いないのか、受講者の受講態度や表情、受講者の発言や質問、演習問題のでき具合、テストの結果などを注意深く観察します。 2.受講者とコミュニケートする 研修時間中でも休み時間でもかまいませんが、機会があれば受講者に話しかけて、さりげなく理解の度合いや研修内容への感想などを引き出します。 3.情報を分析する 観察とコミュニケーションから得た受講者からのフィードバックを整理して、問題の原因を分析します。 4.仮説を立てる 分析の結果を基に、問題を解決するための仮の対策を考えます。 5.仮説を検証する 自分で立てた仮説としての対策案を実際に現場で実行し、その結果から仮説の有効性を判断します。仮説の実行が必ず成功するとは限りません。効果が見えないこともあるでしょう。しかし、期待通りの結果を得てうまくいくこともあります。その時の喜びはとても大きくて、一生忘れないぐらいの強い印象を残します。それこそが本当の講師スキルを身につけた瞬間だと思います。人間は自分が何かを創り上げることや発見することに喜びと楽しさを感じる生き物ではないでしょうか。ましてや、技術者であればなおさら、自分の仕事の問題は自分の頭で解決することに誇りを感じて、それができた時には仕事が楽しくなるはずです。私が今までに身につけたと思っている独自の講師スキルはほとんど上記のような実践の結果にすぎません。 copyright: all rights reserved 2024
最近話題になっているAI Webアプリの「ChatGPT」に「講師にとって大切なスキルとは何でしょうか?」という質問を投げかけたら、以下のような回答が返ってきました。まあ、世間一般が期待する理想の講師像を反映しているように見えます。 「講師にとって大切なスキルは以下の通りです: コミュニケーション能力 教育方法の知識 目標設定と達成のスキル 学習者のニーズに応える能力 テクノロジーの使用経験 評価・フィードバックのスキル 創造力とフレキシブル性 自己管理とタイムマネジメントのスキル 学習者との信頼関係を築く能力 学術的な知識と研究スキル」 ©2023 布施あづさ