ひとりのプログラミング講師が作成した記事を集めました

学習理論の変遷 その3

(前回の投稿からの続き)
「認知主義」では、知識は学習者の頭の外側にあって、教育者が伝えて注入するものという考え方です。知識は客観的に存在して測定可能なものと考えます。
「構成主義」では、新しい知識は学習者の頭の中にある既存の認識の枠組みを基に経験や観察によって主体的に構成(構築)するものと考えます。したがって「教わる」のではなく、自ら「発見したり気づいたり」することになります。
教育者の役割は、「教える」のではなく、「学習環境を整えて支援する」ことになります。
知識と理解だけではなく、批判的思考力、分析力、問題解決能力といった高度な能力を養成するのには適していると言われています。
これはとても魅力的な考え方ですが、これ「だけ」だと学習者がどれだけ学ぶのか、その効果はもっぱら学習者のモチベーションや元々の知識と能力のレベルに依存します。
また、学習効果が上がるには時間がかかり、明確な学習目標が設定しづらく評価もしづらいなどの意見があり、短期間で所定の知識と理解と技能を習得する必要のある訓練や研修には取り入れづらいことも指摘されています。
単なる基礎的な知識の理解のためには不効率という批判です。
むしろ、数年間の教育時間を前提にできる大学などの高等教育での利用の方が適しているように思えます。
とはいえ、通常の講義の後に演習問題(「四択」などではない実技的な演習問題です)などを十分に実施すれば自ら経験し観察し発見し気づくことを促す効果があるので、つまり構成主義的な効果があるので、たとえ短期間の訓練や研修でも同様な効果をあげることはある程度まで可能と言えるのではないでしょうか。
言い換えると、通常の講義では認知主義、その後の演習では構成主義に基づいて教育者が役割を変えるハイブリッド方式(僕の造語)
です。というか、普通に誰でもやってることなんですが・・・。^^;
この「構成主義」をさらに発展させた最新の理論が「社会的構成主義」です。
(次回の投稿に続く)
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